【25-26】パークにおすすめのスノーボード12選！ジブやキッカーで人気の板を比較

スノーボードのスキルが上達してくると「パーク内でジブやキッカーを使って遊びたい」と思うようになりますよね。ジブを使った派手な技やキッカーを使った高いジャンプなど、パーク上級者のトリックは非常にかっこよくて魅力的です。

パークとは、ジブ(レールやボックス)やキッカー(ジャンプ台)など多数のアイテムが設置されたスキー場の特定のエリアのことです。主にパークでさまざまなアイテムを使用してトリックを楽しむ滑走スタイルをパークスタイルと呼びます。

パークでのジブやキッカーのトリックを効率よく上達させるためには、パークに特化したボードを選ぶことが大切です。パークはスノーボードの滑走スタイルで最も危険のあるスタイルなので、パークに向いていない板で挑戦すると重大な怪我や事故につながる可能性もあります。

この記事では、パーク用ボードの特徴と選び方を解説し、具体的におすすめのブランドとモデルも厳選してご紹介します。これからパークでジブやキッカーに挑戦したいという人はぜひチェックしておいてください。

パーク用におすすめの板の特徴と選び方

一言でパーク用ボードといっても、ジブ(レールやボックス)用とキッカー・ハーフパイプ用では求められるボードの性能が異なります。パークを安全・快適に楽しみ、効率よくトリックを上達させるためには、それぞれに求められる板の特徴と選び方を理解しておくことが重要です。

以下のパークスタイル別におすすめの特徴と選び方を解説します。

ジブ(レールやボックス)におすすめの板の特徴

ジブはレールやボックス上を滑走したりスライドしたりするトリックが多く、非常にバランス力が求められるパークスタイルです。難易度が上がると、アイテムの上で回転やプレスなどのトリックを組み合わせることも多くなるため、ボードの柔軟性や取り回しの良さが必要です。

パークでジブをメインに楽しみたい人は、以下の性能を持つボードがおすすめです。

形状(チップ)	ツインチップ
形状(ベース)	フラット ロッカー ダブルキャンバー ハイブリッドキャンバー
フレックス(硬さ)	ソフトフレックス(柔らかめ)
サイズ(長さ)	短め〜適正サイズ

ツインチップは板のノーズ(前側)とテール(後側)の長さが同じ形状なので、ボードの回転やスイッチスタンスに適しています。フラットやロッカー、ダブルキャンバーなどの形状はエッジの引っ掛かりを抑え、レールやボックス上での板の取り回しが良くなります。

ジブではレールやボックス上で板を回すトリックが多いため、コントロール性の高いソフトフレックスのボードがおすすめです。

キッカーやハーフパイプにおすすめの板の特徴

キッカーやハーフパイプは、高いジャンプや空中でのトリックを楽しむ最も派手でかっこいいパークスタイルです。ボードには高いグリップ力とジャンプ力が必要で、空中での板の取り回しやすさも求められます。

パークでキッカーやハーフパイプに挑戦したい人は、以下の性能を持つボードがおすすめです。

形状(チップ)	ツインチップ ディレクショナルツイン
形状(ベース)	キャンバー ダブルキャンバー ハイブリッドキャンバー
フレックス(硬さ)	ミディアム〜ハードフレックス(硬め)
サイズ(長さ)	適正サイズ

キッカーやハーフパイプでは空中で回転するトリックが中心のため、ボードは取り回しの良いツインチップがおすすめです。ただしスイッチスタンスに切り替えないという場合は、進行方向に強いディレクショナルや両方の特性を併せ持つディレクショナルツインという形状でも対応できます。

キッカーやハーフパイプではジャンプの際に雪面をしっかりと捉える必要があるため、エッジのグリップ力と反発の強いキャンバー形状がおすすめです。フレックス(硬さ)は高速でもブレにくく着地の衝撃吸収性も高い、ミディアム〜ハードフレックスが適しています。

ジブにおすすめのパーク用ボード7選

パーク内でレールやボックスなどのジブを中心に楽しみたいという人は、操作性の高いフリースタイルボードが適しています。各ブランドのパークボードの中から、ジブにおすすめの以下のボードをご紹介します。

【SALOMON】SLEEPWALKER

ブランド	SALOMON
モデル	SLEEPWALKER
形状	ロックアウトキャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ややソフトフレックス

SALOMONの「SLEEPWALKER」はレールやボックスでの安定性を高めてくれるジブ&パーク用ボードです。両足のゾーンがフラットになったSALOMON独自のロックアウトキャンバー形状により、ジブでの抜群の安定性とレスポンス性を提供します。

両サイドに搭載されたロイヤルラバーパッドがエッジの強度を高め、パークでのレールやボックスによる破損を防いでくれます。「SLEEPWALKER」はパークスタイルにおいて、特にジブに特化して練習したいという人におすすめのボードです。

【DEATH LABEL】ANDREW BREWER

ブランド	DEATH LABEL
モデル	ANDREW BREWER
形状	ハイブリッドキャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ソフトフレックス

DEATH LABELの「ANDREW BREWER」は軽量でコントロール性の高いジブやパークに最適なモデルです。ソフトフレックスとハイブリッドキャンバー形状の組み合わせにより、レールやボックス上でのトリックを簡単にしてくれます。

「ANDREW BREWER」はセンター部分の3D形状によってパークでのボードコントールと快適性を高めています。ソフトフレックスでありながらも高いPOP性能と抜群の操作性を備えているので、パークだけでなく地上でのグラトリにもおすすめのボードです。

【CAPiTA】ULTRAFEAR

ブランド	CAPiTA
モデル	ULTRAFEAR
形状	ハイブリッドキャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ミディアムフレックス

CAPiTAの「ULTRAFEAR」は軽量であらゆるコンディションに対応するパーク&フリースタイルモデルです。ツインチップ形状による独自のハイブリッドキャンバーがジブでの操作性を向上させ、トリックの成功をサポートしてくれます。

適度なミディアムフレックスによる反発性とレスポンス性を備えているため、ジブだけでなくパーク全体を楽しみたいという人におすすめのボードです。

【YONEX】4XP

ブランド	YONEX
モデル	4XP
形状	イージーライドキャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ミディアムフレックス

YONEXの「4XP」は安定性に優れたジブ・パーク用ボードです。技術力の高いYONEX独自のイージーライドキャンバー形状とバランスの取れたフレックスが、パークでのトリックの成功率を高めます。さらに他のモデルよりもわずかにワイドなツインチップ形状にすることで、ジブのバランス力と着地安定性を向上させました。

「4XP」は滑走性に優れた高強度カーボン素材を使うことでパークでの高いパフォーマンスを後押しします。カーボンサンドイッチ構造によって軽量化と反発性も実現しているので、ジブやジャンプなどパークスキルを次のレベルに高めたい人におすすめのボードです。

【RIDE】KINK

ブランド	RIDE
モデル	KINK
形状	ツインエクストラキャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ミディアムフレックス

RIDEの「KINK」はストリートを攻めるためのモダンフリースタイル・パフォーマンスボードです。ストリートとパークスタイルを快適に乗りこなすために耐久性を重視しており、レールやボックスなどのジブに安心して挑戦できます。

RIDE独自のツインエクストラキャンバー形状は反発力も強く、ノーズとテールの引っ掛かりを最小限に抑えます。「KINK」はパークの中でも特にジブに積極的に挑戦したいという人におすすめのボードです。

【RICE28】RT6

ブランド	RICW28
モデル	RT6
形状	ハイブリッドキャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ソフトフレックス

RICE28の「RT6」はグラトリで高いパフォーマンスを発揮するグラトリ&オールラウンドモデルです。しなやかさと遊び心を追求した操作性の高いソフトフレックスボードで、グラトリだけでなくジブなどのパークにおいても高いパフォーマンスを発揮します。

通常時はキャンバー形状で安定感とグリップ性を発揮し、プレスなどの荷重時はノーズとテールが浮き上がることで取り回しやすさを向上させるハイブリッドキャンバー形状です。「RT6」はジブやグラトリだけでなくオールラウンドに対応できる性能を持っており、初心者から上級者まですべての人におすすめのボードです。

【BURTON】プロセス

ブランド	BURTON
モデル	プロセス
形状	ピュアポップキャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ややソフトフレックス

BURTONの「プロセス」はパークで抜群の安定感と操作性を発揮するフリースタイル・オールラウンドモデルです。形状はツインチップの「ピュアポップキャンバー」を採用することで、エッジの引っ掛かりを抑えてボードの取り回しを良くしています。

ソフトフレックスでありながらも反発力のあるピュアポップキャンバーは、ジャンプやカービングでも高いパフォーマンスを発揮します。「プロセス」はクセがなく扱いやすい板なので、いろいろなスタイルを楽しみながらパークにも挑戦したいという人におすすめのボードです。

キッカーやハーフパイプにおすすめのスノーボード5選

パークの中でもキッカーやハーフパイプに挑戦したいという人は、エッジのグリップ力が高く耐久性のあるボードが適しています。各ブランドのパークボードの中から、キッカーやハーフパイプにおすすめの以下のモデルをご紹介します。

【SALOMON】HUCK KNIFE

ブランド	SALOMON
モデル	HUCK KNIFE
形状	クアッドキャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ミディアムフレックス

SALOMONの「HUCK KNIFE」はキッカーでのジャンプやジブの操作性に特化した、パーク用のフラッグシップモデルです。高レスポンスでキレのあるSALOMON独自のクアッドキャンバー形状より、パークでの最高のパフォーマンスを提供します。

他のモデルよりもノーズとテールを短くすることでスウィングウェイトの軽量化を実現しており、空中での板の取り回しやすさを向上させています。「HUCK KNIFE」はパークでのコントロール性や安定性を重視したいという人におすすめのモデルです。

【CAPiTA】INDOOR SURVIVAL

ブランド	CAPiTA
モデル	INDOOR SURVIVAL
形状	キャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ミディアムフレックス

CAPiTAの「INDOOR SURVIVAL」は抜群のレスポンスを持つパーク&カービングモデルです。軽量でツインチップ形状のため空中での取り回しも良く、キッカーでのトリックをサポートしてくれます。

CAPiTA独自の「Meta Core」と「Titanal Centerline Booster」を搭載し、パークでの抜群のグリップ力とレスポンスを発揮します。滑走性と耐久性も高いトラディショナルキャンバー形状のため、パークやキッカーだけでなくカービングも楽しみたいという人にもおすすめの板です。

【RIDE】ALGORHYTHM

ブランド	RIDE
モデル	ALGORHYTHM
形状	キャンバー
チップ	ディレクショナルツインチップ
フレックス	ミディアムフレックス

RIDEの「ALGORHYTHM」はキッカーでのジャンプやオールマウンテンに対応するハイエンドモデルです。ディレクショナルツインチップのキャンバー形状を採用しておりグリップ力も抜群のため、パウダーやカービングにおいても抜群の滑走性を発揮します。

強度と軽量性を絶妙なバランスで融合したコア素材によって、ターン時の抜けやエッジホールドも快適です。パークでのジャンプだけでなく浮遊感のあるパウダーやハイスピードのカービンまで、すべてのシーンで妥協したくない人におすすめのボードです。

【YONEX】STYLAHOLIC

ブランド	YONEX
モデル	STYLAHOLIC
形状	キャンバー
チップ	ツインチップ
フレックス	ミディアムフレックス

YONEXの「STYLAHOLIC」は、パワフルなジャンプと高回転なスピンを生み出す高性能パークボードです。YONEXの優れた開発力を注力したハイパフォーマンスモデルであり、パークボードとして絶大な人気を誇ります。

「STYLAHOLIC」はYONEX独自の「CRIC」構造を採用することでスウィングウェイトを最大限軽量化し、空中での取り回しやすさを向上させました。ハーフパイプやビッグエアといった高いジャンプと高回転のスピンに挑戦したいという中級者〜上級者におすすめのパークボードです。

【BURTON】カスタムX

ブランド	BURTON
モデル	カスタムX
形状	キャンバー
チップ	ディレクショナルツイン
フレックス	ハードフレックス

BURTONの「カスタムX」は世界中の多くのプロライダーに認められているハイエンドモデルで、パークでも特にキッカーやハーフパイプにおすすめのモデルです。板の素材にカーボンを取り入れることで高い反発力を生み出し、究極の軽さとレスポンス性を実現しました。

ハードフレックスかつディレクショナルツインキャンバー形状によって、高速滑走時の安定性とグリップ力を活かした高いジャンプを可能にします。「カスタムX」はパークでも特にキッカーやハーフパイプで高度なトリックを目指したいという中級者以上の人におすすめのボードです。

まとめ：自分に合うパークボードを選ぼう

パークスタイルはジブを使ったおしゃれなトリックやキッカーでの派手なジャンプなど、中級者〜上級者むけのスタイルです。スノーボードのスタイルの中でも最もかっこよくて魅力的ですが、パークスタイルは最も危険が伴うスタイルでもあります。

パークに適さないボードはジブやキッカーでの操作性・安定性が大きく低下するため、重大な怪我や事故につながる可能性があります。パークスタイルの中でもジブとキッカー・ハーフパイプによって求められる板の性能が異なるので、自分の用途に合うボードを選ぶことが大切です。

パークでは他のスタイルにはない爽快感や達成感を味わえるので、ぜひ自分に合うパークボードを選んで周りとのスキルの差を広げてください。