スノーボードには、様々なトリックや滑走スタイルがありますよね。
初心者の人はある程度滑れるようなれば、自分のやりたい技や滑走スタイルが見えてきます。
今回は、まだ自分の目指すスタイルが決まっていない初心者の人に向けて、スノーボードの滑走スタイルにはどんな種類があるのか、カテゴリーごとにわかりやすく解説します。
スタイルに合っていない間違った板やブーツを選んでしまうと、上手くパフォーマンスを発揮できなくなるので、それぞれのスタイルの種類や違いについてぜひ理解しておいてください。
- 滑走スタイルの種類を知りたい人
- 自分が目指すスタイルを見つけたい人
滑走スタイルのカテゴリー
スノーボードの滑走スタイルには、
大きく分けて3つのカテゴリーがあり、それぞれのカテゴリー別に滑走スタイルがあります。
- フリースタイル系
- グラトリ
- パーク
- フリーラン
- アルペン系
- カービング
- アルペン
- スラローム
- バックカントリー系
- パウダー
- ツリーラン
それぞれのカテゴリーと滑走スタイルを解説していきます。
フリースタイル系
フリースタイルはその名の通り自由度が高く、クリエイティブな技や派手なトリックで魅せるスタイルです。
フリースタイルにはさらに、パーク、グラトリ、フリーランの3つの滑走スタイルに分類されます。
グラトリ
グラトリとはグラウンドトリック(Ground Trick)の略で、その名の通り緩やかな平地で行うトリックのことです。
板の反発を使って跳んだり、エッジを使って回転することにより様々なバリエーションのトリックが存在します。
グラトリはパークのように道具を使ったり、高くジャンプすることもないので、怪我のリスクも低く練習がしやすいのが特徴。
グラトリは初心者にも人気があります。
単にグラトリと言っても、弾き系や乗り系(バター)、最近ではラントリや3Dトリックなど、ますますバリエーションが広がってきており、高レベルな技が生まれてきています。
グラトリの種類については下記で詳しく解説しました。
グラトリにおすすめのボード
- FNTC – 「CAT」
-
FNTCは『Snowboarderの遊び心を刺激する』というコンセプトで日本人の遊び心に合わせて企画された日本のスノーボードブランドです。
「CAT」は『遊びの領域を超えろ!』をテーマに、ハニカム構造の超軽量コアと最先端設計のWキャンバーにより、高回転のグラトリを可能にしてくれます。
ポチップ - 011 Artistic – 「DOUBLE FLY」
-
グラトリボードといえば「011 Artistic」と言われるほどのブランド。
「DOUBLE FLY」はコアを超軽量フォームにすることで最軽量化されたボードであり、非常に軽く浮遊感のあるボードコントロールを可能にしてくれます。
ノーブランド品ポチップ - RICE28 – 「RT7」
-
RICE28はグラトリやジブのライダーから人気のあるブランド。
グラトリライダーで有名な「いぐっちゃん」も使用している板で、あらゆるグラトリシチュエーションに最適化されたハイブリッドキャンバーボードです。
その他のグラトリボードについては下記で詳しく解説しています。
パーク
パークとは、キッカー(ジャンプ台)やレール、ボックス、ハーフパイプなどの道具(アイテム)が多数設置された、スキー場のエリアのことです。
このようなアイテムを利用して、様々なトリックや派手にジャンプをして魅せるスタイルがパークスタイルになります。
パークはどちらかというと上級者向けのスタイルになりますが、小さめのジャンプ台やレールが設置されたビギナーエリアのあるパークもあるので、スキー場によっては初心者でも安心して練習できます。
大きなキッカーやハープパイプでは、10m以上もジャンプすることになり一番危険のあるスタイルなので、充分トレーニングを積んでから挑戦してください。
フリーラン
フリーランは単にゲレンデを自由に滑るスタイルのことです。
パークやグラトリなどの特定のスタイルをメインに鍛えるのではなく、
コースのちょっとしたコブを利用してジャンプしてみたり、コース脇の壁を利用した地形遊び、様々な雪質や斜度のいろんなコースを回ってみたりなど、シンプルにスノーボードを楽しみたいというスタイルです。
アルペン系
アルペンはフリースタイル系の滑り方とは違い、
エッジの効かしたキレのあるカービングやスピードで疾走感を楽しむスタイルです。
アルペンの板はフリースタイルとは違い、細く長く、四角い形です。
また、キレのあるカービングに耐えられるよう硬い素材で作られています。
カービング
カービングとは、スノーボードのエッジを使った鋭いターンのことです。
上手い人は身体を地面ぎりぎりまで倒した鋭いターンや、雪面に寝そべりながらターンをするビッテリーターンといった技も可能です。
朝一の整備したての広いゲレンデでのカービングは最高に気持ちいいです。
アルペン(競技)
アルペンは高速でタイムを競い合う競技です。
オリンピックでもスラロームやパラレル大回転といった種目が開催されました。
また、アルパインと呼ばれることもあります。
競技では2人同時にスタートし、ポールで一定間隔に区切られたコースを滑走します。
高速で硬い雪面を滑るので、高いエッジコントロール技術やバランスが必要となり、怪我や事故が起こる可能性も高いので、上級者向けのスタイルになります。
バックカントリー系
バックカントリーは、スキー場の整備されたゲレンデではなく、自然のそのままの雪山を滑るスタイルです。
ふかふかのパウダースノーを楽しんだり、美しい自然環境に触れられることが大きな魅力です。
しかし人工的に整備されたゲレンデとは異なり、自然の地形や雪質、天候が影響するため、難易度はかなり高く危険が伴います。スノーボードの滑走スキルはもちろんですが、雪山や安全についての多くの知識が必要になります。
パウダー
パウダーとは、水分をあまり含まないサラサラの粉雪のことで、
標高の高い気温が低い場所に積もり、ふかふかで柔らかい雪質です。
そのパウダー上をスノーボードで滑ると、空中を浮遊しているような感覚を楽しむことができます。
パウダーはゲレンデ外の雪山に行けば存分に楽しむことができますが、ゲレンデ以外の雪山に登るのはなかなかコストがかかり難易度も高いので、スキー場のパウダーを楽しむ人も多いです。
朝一の新雪が積もったゲレンデやコース端の非圧雪の部分を滑ることでパウダーを楽しむことができます。
ただし明らかなコース外や禁止エリアは危険なので滑らないようにしてください。
ツリーラン
ツリーランはその名の通り、木々の間をすり抜けるように滑るスタイルです。
大自然の森の美しさを感じることができ、木々の間は圧雪されていないのでパウダーも楽しめます。
木々の間をすり抜けながら滑走するため、木にぶつからないように板を自由自在にコントロールする技術が必要で、気の根本や垂れ下がった枝にぶつかる危険性も潜んでいるので、上級者向けのスタイルになります。
滑走スタイルの線引きは決まっていない
スノーボードの複数の滑走スタイルについて解説してきましたが、滑走スタイルの定義は明確に決まっているわけではなく、線引きも曖昧です。
例えば、フリーランをしながら少しグラトリをしたり、カービングとグラトリを組み合わせたラントリと呼ばれるスタイルも存在するので、一概に1つの滑走スタイルに絞る必要はありません。
重要なのは滑走スタイルの種類や特性を理解することと、スタイルに適した性能のボードやブーツを選ぶように意識することです。
スタイルに適したギアを選ぼう!
それぞれのスタイルにカッコ良さがあり、人によって目指すスタイルは異なりますが、スノーボードのギアを選ぶ際には、そのスタイルに適した板やブーツ、ビンディングを選ぶことが重要です。
スタイルに適したボード選び
例えば、グラトリ用の板やカービング用、パウダー用など、それぞれのスタイルに特化した板が販売されていおり、スタイルに合った形状やフレックス、サイズがあります。
スタイルに合わない板を選んでしまうと、板の操作性が悪くなりトリックがしにくくなったり、転倒しやすくなって怪我のリスクも高まることもあります。
それぞれの滑走スタイルに適した板の選び方については下記で解説しました。
スタイルに適したブーツ選び
板だけでなく、ブーツにも様々なブランドや形状、フレックスがあります。
それぞれの滑走スタイルに適した性能のブーツを選ぶことで、スノーボードで最高のパフォーマンスを発揮できるようになります。
ブーツはパフォーマンス性だけでなく、履き心地やフィット感など、スノーボードの快適性にも大きな影響を及ぼすので、快適なスノーボードライフを実現するためにも正しく選ぶ必要があります。
それぞれの滑走スタイルに適したブーツの形状、フレックスの選び方は下記で解説しました。
スタイルに適したビンディング選び
ビンディングは板とブーツを繋ぐ接点となる非常に重要なギアです。
板やブーツだけでなく、ビンディングにも様々な種類やフレックス、ブランドがあり、それぞれの滑走スタイルに適した性能のビンディングを選ぶ必要があります。
例えば、グラトリには柔らかめ(ソフトフレックス)のビンディング、カービングには硬め(ハードフレックス)のビンディングが適しているなど、自分が目指す滑走スタイルやレベルに適した正しいビンディング選びが重要です。
ビンディングの選び方や種類、滑走スタイルに適したフレックスの詳細は下記で解説しました。
まとめ
今回はスノーボードの滑走スタイルの種類をカテゴリー別に解説しました。
皆さんはどのスタイルを目指しているでしょうか。
まだ自分のスタイルが確立していない人は、一つのスタイルにこだわるのではなく複数のスタイルを色々やってみて自分に合ったスタイルを探してみるのもいいですね。どのスタイルにもカッコ良さや魅力があるので、自分に適したスタイルを磨き、存分にスノーボードを楽しんでください。
コメント
コメント一覧 (6件)
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]