スノーボードには様々な滑走スタイルがありますが、グラトリは特に人気があり初心者から上級者まで多くのライダーがスキルを磨いています。
板の反発やエッジを利用して派手に回転するトリックや、板をしならせておしゃれにステップするトリックなど、グラトリには様々な種類がありますが、上手い人のトリックはめちゃくちゃかっこいいですよね。
グラトリのスキルを上達させるためにはグラトリに特化したボードを選ぶ必要があるので、今回はグラトリボードの選び方と初心者から上級者におすすめの板を紹介します。
今までできなかったトリックが板を変えるだけでできるようになるかもしれないので、ぜひ参考になれば嬉しいです。
グラトリボードの選び方
スノーボードでは自分の滑走スタイルやレベルに合わせて、板の[形状]、[フレックス(柔かさ)]、[サイズ(長さ)]、[重さ]、[ベース素材]、[ブランド]などから総合的に判断し、最適なボードを選ぶ必要があります。
ではグラトリにはどのような特徴のボードが向いているのか、
結論、下記ポイントを目安に選んでください。
形状 (チップ) | ツインチップ |
形状 (ベース) | ロッカー or ダブルキャンバー |
フレックス | 柔かめ(ソフトフレックス) |
サイズ(長さ) | 短め |
重さ | 軽め |
※グラトリの種類によっても変わるのであくまでも目安となります。
それぞれの特徴を解説します。
グラトリにはツインチップがおすすめ
![](https://www.sunopino.com/wp-content/uploads/2023/08/【スノピノ】アイキャッチ-1-1024x538.png)
スノーボードの板には大きくツインチップとディレクショナルチップの2種類があり、ボードによってノーズ側(前)とテール側(後ろ)からビンディングまでの距離が変わります。
グラトリでは板をくるくると回転させたり、ノーズ側(前)とテール側(後ろ)を入れ替える「スイッチスタンス」でのライディングスキルが重要になるので、ノーズとテールからビンディングまでの距離と形がまったく同じ=前後左右対称であるツインチップのボードが向いています。
最近ではツインチップとディレクショナルチップの中間型である、ディレクショナルツインという形状も人気があります。グラトリに特化しながらもフリーランやパウダーもカバーしているので、初心者にはディレクショナルツインのボードもおすすめです。
形状はロッカーかダブルキャンバー
スノーボードの形状には大きく、キャンバー、フラット、ロッカー、ダブルキャンバーという種類に分類されており、滑走スタイルや用途によって向き不向きが変わります。
グラトリでは板を回転させたり片足を浮かせてトリックをすることが多いので、回転性が高く取り回しの良いロッカー形状か、しっかりと両サイドのグリップも効かせながらロッカーの特徴も備えたダブルキャンバー形状のボードが向いています。
![](https://www.sunopino.com/wp-content/uploads/2023/08/rocker.png)
![](https://www.sunopino.com/wp-content/uploads/2023/08/wcanber.png)
最近では板の踏み込みで設置面やキャンバーの深さが変化するハイブリッドキャンバー(可変キャンバー)という形状も人気があり、特徴はブランドやメーカーによって様々です。グラトリに特化したハイブリッドキャンバーの板も多いので、チェックしてみてください。
フレックスは柔らかめがおすすめ
スノーボードは製品によってフレックス(硬さ・柔かさ)が異なり、フレックスが強い(硬い)板をハードフレックス、フレックスが弱い(柔かい)板をソフトフレックスと言います。(中間はミドルフレックス)
グラトリでは板をしならせたり、片方を浮かせた状態にすることも多いので、少ない力でもボードのコントロールがしやすい柔らかめの板(ソフトフレックス)がおすすめです。
サイズは短めがおすすめ
スノーボードのサイズは数cm違うだけでも、板の取り回しやすさや安定感がかなり変わります。
グラトリではボードを回転させる技が多いので、適正サイズよりも少しだけ短めの板がおすすめ。
ただし短すぎると安定感も失ってしまうので注意してください。
軽めの板がおすすめ
スノーボードの板は同じ長さでも素材やテクノロジーによって重さが変わり、重さによって板の取り回しやすさや安定感がかなり変わります。
グラトリではボードを回転させたり板のしなりを利用して跳ぶことが多いので、軽めの板がおすすめ。
ただし軽すぎると高速時の滑走で安定性を失いバタついてしまいます。
おすすめのグラトリボード
011 Artistic – 「DOUBLE FLY」
グラトリボードといえば011 Artisticというほど今では有名なブランド。『ココロを解放できる最高の遊び道具』をブランドコンセプトとしており、グラトリに特化したボードのラインナップが豊富です。
板のソールにコンベックスという雪面への抵抗が少ない船底のようなソール形状になっており、ボードのコントロールが非常に軽く浮遊感のあるトリックが容易となります。複数のモデルが存在しますが、「DOUBULE FLY」はコアを超軽量フォームにすることで最軽量化されたボードとなり、ゲレンデを自由に操ることができます。
![](https://www.sunopino.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
FNTC – 「CAT」
FNTCは日本人の遊び心に合わせて企画された『Snowboarderの遊び心を刺激する』というコンセプトで、日本人の体格に合わせて設計されたスノーボードブランドです。
「CAT」は『遊びの領域を超えろ!』をテーマにしており、最先端設計のWキャンバーとハニカム構造の超軽量コアが高回転のグラトリを可能にしてくれます。
![](https://www.sunopino.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
RICE28 – 「GTS」
RICE28はグラトリライダーで有名な「いぐっちゃん」もライダーとして使用しているブランドで、グラトリやジブのライダーからも人気があります。
「GTS」はRICE28のグラトリスタイルモデルとなり、あらゆるグラトリシチュエーションに最適化されたソフトフレックスのハイブリッドキャンバーボードになります。
![](https://www.sunopino.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
SPREAD – 「LTB」
SPREADは2017年に生まれた比較的新しい日本のスノーボードブランド。グラトリシーンを代表する「尾川慎二さん」というライダーにより立ち上げられました。
「LTB」は可変キャンバーを採用しており、キャンバーの反発を備えつつも設置面積を大きくすることで乗り系(バター系)トリックのプレスも容易にさせてくれる板です。
![](https://www.sunopino.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
FANATIC – 「ACE」
FANATICは、蜂の巣をヒントに開発された六角形のハニカム構造がベースとなっており、しなやかで軽量な乗り心地を実現しています。
「ACE」はFANATICで最も柔軟でしなやかなモデルであり、ハニカムの軽量と反発力も備えているので、グラトリやジブのレパートリーを増やしてくれます。
![](https://www.sunopino.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
DEATH LABEL – 「DEATH MACHINE」
DEATH LABELは自由で独創的な活動と斬新なプロダクト開発を求め、2007年に生まれたブランド。グラトリやジブで扱いやすいソフトフレックスのボードラインナップが豊富です。
「DEATH MACHINE」はカーボンテクノロジーにより超軽量化された、操作性抜群のハイブリッドキャンバーボードになります。
![](https://www.sunopino.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
GT snowboards – 「BASE」
GT snowboards =「GROUNDTRICK SNOWBOARDS」はその名の通りグラトリをメインとしたスノーボードブランドとなっており、グラトリライダーの「こきっすん」によってプロデュースされたブランドです。
板自体がかなり軽いので空中の取り回しがよく、反発もあるので総合的にグラトリに特化したボードになります。
![](https://www.sunopino.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://www.sunopino.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
スタンスの幅や角度も重要
スノーボードのスタンスとは、両足(ビンディング)の幅の長さや角度のことです。
基本的にスタンス幅を広くすると板を回しやすくなるので、グラトリをする人はスタンス幅を基準値よりも少し広くしたほうがやりやすいと言われます。また、グラトリではスイッチスタンスになることが多いことから、スタンスの角度はダックスタンス(開いた状態)が向いています。
しかし骨格や足の長さも人それぞれ異なるので、スタンスの幅や角度も人によってベストな状態が異なります。
グラトリを上達させるためにはボードだけでなくスタンスも重要なので、自分に合ったスタンスを見つけてグラトリスキルを磨いてください。
![](https://www.sunopino.com/wp-content/uploads/2023/10/binding-stance-300x158.png)
まとめ
今回はグラトリボードの選び方とおすすめの板を紹介しました。
グラトリは簡単に見えますが様々な技術が詰まっており、板の使い方や特性を理解しないとできないトリックも多いです。グラトリに特化したボードに変えるだけで今までできなかったトリックができるようになったということもよく聞くので、グラトリの上達に悩んでいる人は自分の板を見直してみるのもいいかもしれません。
できなかった技ができた時の嬉しさや達成感はめちゃくちゃ大きいので、ぜひ自分に合ったグラトリボードを選びグラトリスキルを上達させてください。
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