【スノーボードの選び方】板の形状やフレックス、サイズの特徴!スタイル別に違いを解説

スノボが上達してくると、そろそろレンタルを卒業してマイボードが欲しくなりますよね。

でもスノボの板には、様々なブランドや形状があり、フレックス(硬さ)や長さ、重さも違うので、どんなボードを選べばいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回はスノボ歴15年以上の私が、マイボードの購入を考えている人に向けてスノーボードの板の選び方を形状や滑走スタイル別にわかりやすく解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • 板の選び方
  • 板の形状・フレックス・サイズの特徴
  • 滑走スタイル別におすすめの板の形状
目次

ボード選びの重要性

スノーボードでは、板の形状やフレックス(硬さ)、サイズなどの性能によって、ボードのコントロール性やライディングの快適さが大きく変わります。

自分のレベルや滑走スタイルに合わない板を選んでしまうと滑走パフォーマンスに悪影響を及ぼし、上達スピードも落ちてしまいます。滑走パフォーマンスが悪くなることで転倒や怪我のリスクも高まるので、スノーボードにおいて板選びは非常に重要な要素になるんです。

 

とはいえ、スノーボードの板は数万円〜10万円以上とかなり高価。一度購入してしまうと簡単には買い替えることができず長期的に不便になるので、しっかりと板の種類や特性を理解して自分のスタイルに適した板を選びましょう。

 

板の選び方

スノーボードは自分のレベルや滑走スタイルに合わせて、
形状、サイズ、フレックス、重さ、ベース素材から最適な板を選ぶ必要があります。

ブランドによっても特徴が異なることもありますが、それぞれのブランドごとに複数の種類があるので、好みのデザインやコンセプトのブランドがある場合は、ブランドから探してみるのもありです。

 

スノーボード選びのポイント

  • 形状
  • フレックス
  • サイズ
  • ブランド

 

それぞれのポイントを解説していきます。

形状の種類

Board-Type

スノーボードの形状には主に以下の通り、

  • キャンバー
  • フラット
  • ロッカー
  • ダブルキャンバー
  • ハイブリッドキャンバー

という種類があり、それぞれの形状に特徴や滑走スタイルの向き不向きがあります。

 

結論、下記表を目安に選んでください。

スクロールできます
 カービング弾き系、オーリー乗り系、回転ジブパウダー
キャンバー
フラット
ロッカー
ダブルキャンバー
早見表

※ ハイブリッドキャンバーはメーカーによって性能は様々なので省いています。

 

それぞれの特徴と違いを詳しく解説します。

 

キャンバー
canber

キャンバー形状は、図のように板の中央がアーチ状に反り返っている形状です。

ボードを地面に置いたとき、中央部分が浮き上がっている状態になり、設置面が2点に集中するためグリップが良く反発力が高まります。

 

キャンバー形状は雪面をしっかりと捉えることができるので、スピードを出しやすく、多少荒れたコースでも安定して滑ることができます。

また、板が曲がりやすく反発力が高いため、オーリーやノーリーでより高いジャンプが可能になります。

 

しかしパウダーなど柔らかい雪質の上では浮力が低く沈み込んでしまうため、深い雪には向いていません。

また、その形状からも見てわかる通り、逆エッジを喰らいやすいです。

 

キャンバーがおすすめな人
  • ターンやカービングの練習をしたい人
  • オーリーやノーリーで高くジャンプしたい人
  • 多少スピードを出しても安定した滑りがしたい人
  • 反発を利用した高回転なグラトリがしたい人
キャンバーをおすすめしない人
  • パウダーなどの柔らかく深い雪で滑りたい人
  • エッジのコントロールが苦手な初心者
  • ジブやレールの練習をしたい人

 

 

フラット
Flat

フラット形状は図の通り、反りがほとんどなく設置面に対して真っ直ぐ一定です。

 

フラットは操作性が高く方向転換やターンがしやすいのが特徴。
逆エッジを喰らいにくいので、初心者でも安定して滑ることができます。

また、板全体が雪面に接地しているため、板のノーズまたはテールを浮かせるプレスや、ジブやレールでのトリックも安定します。

 

しかしキャンバーに比べるとグリップが弱いので、ジャンプや高回転のトリックは難しくなります。

 

フラットがおすすめな人
  • スノーボードを始めたばかりの初心者
  • 操作性の良い安定した滑りがしたい人
  • ジブやレールに挑戦したい人
  • プレスやバター系のグラトリがしたい人
フラットをおすすめしない人
  • 反発を使った高いオーリーやノーリーがしたい人
  • 高回転の弾き系のグラトリがしたい人
  • スピードを出して滑りたい人

 

 

ロッカー
Roker

ロッカー形状は図のように、V字になっている形状です。

板の中央部分が雪面に設置しており、ノーズとテールは浮き上がったイメージです。(実際に滑る際は板がたわむので、雪面に接地します。)

 
ロッカーは板の接地面が少ないので逆エッジを喰らいにくく、くるくると回ったり、片足を浮かしながらスピンをするバター系(乗り系)のトリックがしやすい特徴があります。

また、浮力が高いので、パウダーなどの深い雪質でも滑走しやすくなっています。

 

しかしグリップが圧倒的に弱いので、反発性が弱くオーリーで高く飛べません。

また、スピードを出すと板がバタつき、安定した滑りができなくなります。

 

ロッカーがおすすめな人
  • パウダーが好きな人
  • 板を回したり、バター系のグラトリがした人
ロッカーをおすすめしない人
  • 反発を使った高いオーリーやノーリーがしたい人
  • 高回転の弾き系のグラトリがしたい人
  • スピードを出して滑りたい人
 
 
ダブルキャンバー
W-canber

ダブルキャンバーは、図のようにキャンバー(アーチ)が2つある形状です。

雪面に接地する部分が3つになり、キャンバー形状とロッカー形状を組み合わせた万能型です。

 

両サイドのキャンバーによりグリップがしっかりと効くので、オーリーでの高いジャンプも可能な上、中央部も雪面に設置しているため板の取り回しも良いです。

ロッカーほどではないですが浮力もあるのでパウダーにも対応しています。

 

多様なライディングに対応しており万能なダブルキャンバーですが、キャンバーやロッカーの特化部分をそれぞれ相殺している点もあり、中途半端だと言われることも多いです。

 

ダブルキャンバーがおすすめな人
  • 万能型で多様なライディングがしたい人
  • まだ自分のスタイルが確立していないが、いろんな技を試したい人
ダブルキャンバーをおすすめしない人
  • 特化したスタイルを目指している人

 

 


ハイブリッドキャンバー
Hybrid-Canber

最近では板の技術も進化してきており、板の踏み込み具合で設置面やキャンバーの深さが変化するハイブリッドキャンバー(可変キャンバー)という形状も出てきています。

ハイブリッドキャンバーは板のブランドやメーカーによって様々な特性や種類があるので、自分がやりたい技や滑走スタイルに合わせて選んでみてください。

 

フレックスの特徴

フレックスとは板の「しなり」のことで、
フレックスが強い(硬い)板をソフトフレックス、弱い(柔らかい)板をハードフレックスと表現されます。

スノーボードの板は形状だけでなく、フレックスによっても操作性やトリックに大きく影響します。

 

フレックスが弱い(柔らかい)板の特徴

フレックスが柔らかい板は、操作性が良く脚力がなくても板をしならせやすいのが特徴。

プレスや乗り系(バター)のグラトリ、ジブやフリースタイルに向いています。

 

しかしスピードを出すとバタつくので踏ん張りが効かなくなり、不安定になります。

 

ソフトフレックスがおすすめな人
  • 脚力が弱い初心者や女性
  • 板をしならせたり、片方を浮かせるトリックがしたい人
  • ジブやフリースタイルを楽しみたい人

 


フレックスが強い(硬い)板の特徴

フレックスが硬い板は、板が曲がりにくいためスピードを出してもバタつかず安定して滑走することができます。

また、脚力がしっかりとある人は板の反発を使うことで、高さのあるオーリーや高回転なトリックを決めることが可能です。

 

ハードフレックスがおすすめな人
  • 速度を出したり、エッジの効いたカービングを楽しみたい人
  • 高反発を利用した高いオーリーや、高回転な弾き系のグラトリがしたい人
  • レースやハーフパイプをしたい人

 

サイズの特徴

スノーボードのサイズ(長さ)によっても操作性や特徴が変わります。

サイズは自分の身長や体重、スキル、滑走スタイルを考慮して選びます。

 

一般的には、自分の身長から15cm〜20cmをマイナスしたサイズが基準と言われていますが、自分がしたい技や滑走スタイルによって最適なサイズを選ぶことが重要です。

 

サイズが大きい板の特徴

基本的にサイズが大きい(長い)板の方が、スピードが速くなり、板がバタつかず安定します。

また、雪面との設置面が広くなるため、パウダーでの浮力も高くなります。

 

サイズが大きい板がおすすめな人
  • カービングを楽しみたい人
  • パウダーを楽しみたい人
  • スピードを出した滑走がしたい人

サイズが小さい板の特徴

サイズが小さい(短い)板の方が、取り回しが良く操作性が高いです。

 

サイズが小さい板がおすすめな人
  • 小回りのターンや回転を楽しみたい人
  • フリースタイルやグラトリ、ジブを楽しみたい人

 

滑走スタイルから選ぶ

スノーボードの滑走スタイルには様々な種類があり、人によって目指すスタイルやトリックは異なります。

 

滑走スタイルは主に以下のカテゴリーに分類されます。

  • フリースタイル系
    • グラトリ
    • パーク
    • フリーラン
  • アルペン系
    • カービング
    • アルペン(競技)
  • バックカントリー系
    • パウダー
    • ツリーラン

それぞれのスタイルについての詳細は以下で解説しました。

 

どんなに性能の良いボードに乗ったとしても、自分のやりたいスタイルに適していないボード性能の場合、パフォーマンスを最大に発揮することができません。

例えば、グラトリのスキルを向上させたい場合は、フレックスが柔らかめの軽いボードが適しています。

関連:【23-24】グラトリボードの選び方!最強のおすすめブランド7選を比較

 

初心者のうちはあまり気にしないかもしれませんが、スノーボードが上達してくると自分のスタイルが確立してくるので、自分の目指すスタイルに合わせたボードを選ぶように意識するようにしてください。

 

ブランドから選ぶ

スノーボードは様々なブランドやメーカーから開発、販売されており、
ブランドによってコンセプトやデザイン、板に使われている素材、価格帯まで変わってきます。

一つのブランドから様々な滑走スタイルに合わせたボードが販売されていることが多いので、自分が好みのデザインやコンセプトに合ったブランドが見つかれば、ブランドからボードを選んでみるのも良いですね。

 

スノーボードのブランドの種類や滑走スタイルごとのおすすめは下記で紹介しました。

 

ブーツやビンディング選びも重要!

ボードの選び方について解説してきましたが、スノーボードを最大限に楽しむためには、
ブーツとビンディング選びも同じくらい重要です。

 

ブーツ選びの重要性

ブーツは、板のコントロール性や技のパフォーマンスにも影響を与えます。

また、快適性にも影響し、フィット感が悪いと足に圧迫感や痛みが生じ怪我の原因にもなるので、自分の足の形状や滑走スタイルに合った最適なブーツを選ぶことが重要です。

 

ブーツにも様々な形状やフレックス、ブランドがあり、滑走スタイルに適したブーツを選ぶ必要があります。

 

ブーツの選び方については下記で詳しく解説しております。

 

ビンディング選びの重要性

ビンディングは、板とブーツを繋ぐ非常に重要なアイテムです。

板とブーツのフィット感やレスポンス性、フレックスなどにより板の操作性や技のパフォーマンスに影響を与えるため、自分のしたい技や滑走スタイルに合わせた最適なビンディングを選ぶことが重要です。

 

ビンディングにも様々な形状や種類があり、様々なブランドやメーカーから販売されています。

 

ビンディングの選び方については下記で解説しております。

まとめ

今回はスノーボードの板の選び方について解説しました。

 

板だけでも様々なブランドや形状、フレックスがあり、非常に種類が多いので選ぶのが大変ですよね。

新しいボード選びもスノボの楽しさの一つなので、自分がしたい技や目指すスタイルに合わせて、最適なボードを選んでください。

 

そしてさらにスキルを上達させ、スノーボードライフを楽しんでください!

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この記事を書いた人

スノーボードを15年以上続けてきた経験と、スノーボードの良さや魅力をもっと多くの人に届けたいという思いから、スノーボードに関する様々な情報を発信しています。
主に初心者向けにスノーボードギアの選び方や、初心者の悩みを解決するような情報を発信しているので、当サイトを通じてスノーボーダーがもっと増えれば嬉しいです(^ ^)

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