【ブーツの選び方】形状や種類の違いをスタイル別に解説！スノボ初心者におすすめは？

スノーボードで最高のパフォーマンスを発揮する為には、板だけでなくブーツ選びも非常に重要です。

スノボのブーツには様々なブランドがあり、形状やフレックス(硬さ)も違うので、ブーツ選びに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

　

そこで今回は、マイブーツの購入を考えている人に向けて、ブーツの選び方を形状の違いやスタイル別にわかりやすく解説していきます。

　

ブーツ選びの重要性

ブーツのフィット感やフレックスは、スノーボードの操作性や快適さに大きく影響を及ぼします。

自分に合っていないブーツを履いてしまうと、自分がしたい技や滑走スタイルが難しくなり、上達スピードが遅くなる可能性もあります。
また、足の圧迫や靴擦れの痛みで変なクセがついてしまったり、転倒による怪我のリスクも高まります。

　

最高のパフォーマンスを発揮し、スノーボードを存分に楽しむためにも、自分の滑走スタイルやレベルに合ったブーツ選びが非常に重要になります。

　

ブーツの選び方

スノーボードのブーツには、様々な形状やフレックスがありブランドによっても特性が違うため、自分のレベルやりたい技、滑走スタイルに合うブーツを選ぶ必要があります。

　

スノーボードのブーツ選びのポイントは以下の通りです。

• フィット感
• 形状
• フレックス(硬さ・柔かさ)
• ブランド

　

それぞれのポイントを解説していきます。

　

フィット感

まず、ブーツ選びで最も重要なのはフィット感です。

どんなに性能が良く高価なブーツであっても、自分の足にフィットしていないブーツを履いてしまうと、良いパフォーマンスを発揮できず、転倒しやすくなり怪我のリスクも高まります。

　

フィット感はブーツの種類だけでなく、自分の足の形やサイズによっても大きく変わるので、誰かが良いと言っていたり、口コミの評価だけで選んでしまうと失敗する可能性が高いです。

　

正しいフィット感とは？

ブーツの正しいフィット感を確かめる目安としては、ブーツを履いた時に足首がしっかりとホールドされている感覚があり、踵が浮かない状態であるかを確かめてください。

また、つま先が窮屈にならないように、ほんの少しだけつま先にゆとりを持たせることも大切です。スノーボードのトリックではつま先の動きも非常に重要なので、つま先がキツキツの状態ではしっかりと板の反発を出せなかったり、踏ん張りが効かなくなり転倒にもつながります。

　

サイズ選びに注意！

スノーボードのブーツを選ぶ際、サイズ選びにも注意が必要です。

ブーツのサイズはブランドやメーカーによって全然違うので、普段履いているシューズと同じサイズだと思って選ぶと失敗する可能性が高くなります。

　

サイズを選ぶ際は、実際にブーツを履いてフィット感をしっかり確かめてから選ぶようにしてください。

　

徐々に馴染んでいく

新品のブーツは硬いので少し窮屈感や不快感がある場合もありますが、
普段のシューズと同じく履いているうちにブーツが足に合わせて徐々に馴染んできます。

ブーツを試着した際に、足首や踵にしっかりとホールド感があり、明らかに痛みや違和感がないのであれば問題ないです。

　

おろしたてのブーツは多少硬いと感じる場合もあるかもしれませんが、数日履いてスノーボードを滑っていればいつの間にかブーツが足に馴染んで快適になってくるでしょう。

　

　

形状(種類)の違いを解説

ブーツの形状には主に以下の3タイプがあります。

• 紐タイプ(シューレースタイプ)
• クイックレースタイプ
• BOA(ボア)タイプ

それぞれの形状に特徴やメリットがあり、初心者におすすめはBOAタイプです。

　

下記表が目安になります。

形状 ＼ 特性	着脱のしやすさ	フィット感	価格	初心者
紐タイプ
クイックレースタイプ
BOA(ボア)タイプ

※ブランドやメーカーによっても変わるため、あくまでも目安として抑えてください。
また、最近ではそれぞれのタイプでデメリットをカバーする技術が利用されていたりするので、一概に表の通りになるとは限りません。

　

それぞれの特徴と違いを詳しく解説します。

　

紐タイプ(シューレースタイプ)

紐タイプは昔からある一般的なブーツで、通常のスニーカーなどと同じように手で紐を締めて履くタイプです。シューレースタイプとも呼ばれます。

価格が最も安いタイプなので、レンタルにも多いですよね。

　

シンプルな作りのため壊れにくく、価格が安いのでお手軽に購入できることがメリットになります。

　

紐を自分の力で引っ張りながら絞める必要があるため、着脱に時間がかかります。

またスノーボードのブーツは、普段のスニーカーなどとは違い硬い素材でできているため、紐をしっかりと絞めるためには力が必要です。

特に力の弱い女性や子供は、しっかりと絞めるためには相当な手間や労力がかかるので、後述するクイックレースタイプやBOAタイプの使用がおすすめになります。

　

紐タイプがおすすめな人

• お手頃な価格のブーツが欲しい初心者
• 自分の力でしっかりと紐を締めたい人

紐タイプをおすすめしない人

• ブーツの着脱に余計な時間や手間をかけたくない人
• 力の弱い女性や子供

　

　

クイックレースタイプ

クイックレースタイプは、紐を引っ張り上げることでブーツ全体の紐を絞めるタイプです。

　

ブランドやメーカーにより多少の違いはありますが、一般的にはブーツのインナーを絞める用の紐が中に一つあり、アウターを絞める用の紐が両サイドについている場合が多いです。両サイドの紐は、スネ部分を絞める紐と、甲部分を絞める紐の2つに分かれており、それぞれを分離して調整することが可能です。

　

BOAタイプほどではないですが、紐タイプに比べるとかなり着脱が簡単で楽になります。

また、スネ部分と甲部分で締め具合を調整できるため、足首のフィット感をある程度自由に調整することができます。

　

紐タイプほどではないですが、しっかりと締め上げるためにはある程度の力が必要です。

　

クイックレースがおすすめな人

• ブーツのフィット感を微調整したい人
• しっかりと紐を絞め上げたい人

クイックレースをおすすめしない人

• もっと楽にブーツの着脱がしたい人
• ブーツのフィット感にそこまで拘らない人

　

　

BOA(ボア)タイプ

BOAタイプのブーツは、足のスネから甲にかけてワイヤーが張り巡らされており、スネ部分のダイヤルを回すことでワイヤーの絞め具合の調整します。ダイヤルを回すだけで簡単に絞めることが可能で、脱ぐ時はダイヤルを手前に引っ張ることで一気にワイヤーが緩み、簡単に脱ぐことができます。

　

BOAタイプのメリットは、ブーツの着脱が圧倒的に簡単で力も要らないことです。

ダイヤルを回すだけでワイヤーの調整が可能で、脱ぐ時も一瞬なので、力のない女性や子供でも簡単に着脱できます。

　

デメリットは、ブーツの絞め具合が均等なので、部分的な細かい調整ができないことです。

スネ部分と甲部分の絞め具合をそれぞれ別々に調整できないので、完璧なフィット感は望めないかもしれません。

　

しかし現在は、スネ部分と甲部分でワイヤーが分離し、それぞれ別々に調整ができるようにダイヤルが２つ設置されているブーツもあります。ただし片足ごとにダイヤルを２つ回して調整する必要があるので、着脱の手間は増えることになります。

　

　

BOAタイプがおすすめな人

• ブーツの着脱をとにかく楽にしたい人
• 力の弱い女性や子供

BOAタイプをおすすめしない人

• ブーツのフィット感を細かく微調整したい人

　

　

ステップオン(ステップイン)

最近流行りつつあるステップオン(ステップイン)は、ブーツの裏面にビンディングに引っ掛けるパーツ(金具)があり、ブーツを履いた足をビンディングにカチッと嵌めることでボードと固定できるタイプです。

　

ステップオン用のブーツとビンディングがセットになっている場合が多く、ブーツとビンディングの着脱がとにかく楽になります。

　

ブーツを履いた状態でかがむことなくビンディングに足を固定することができるので、リフトを降りてからビンディングをセットする必要がなく、そのまま滑り降りることができ本当に便利でした。

　

　

フレックス(硬さ・柔らかさ)

ブーツを選ぶ際は、フレックス選びも非常に重要なポイントです。

フレックスとはブーツの硬さ・柔らかさのことで、
ハードフレックス(硬め)、ミドルフレックス(中間)、ソフトフレックス(柔かめ)と呼ばれます。

　

ブーツのフレックスによっても板の操作性が大きく変わるので、自分のやりたい技や滑走スタイルに適したフレックスのブーツを選ぶ必要があります。

　

グラトリやパーク、カービング、パウダーなど、それぞれの滑走スタイルに適したフレックスの選び方について、下記で詳しく解説します。

フレックスの解説記事

　

ブランドから選ぶ

スノーボードのブーツは様々なブランドやメーカーから販売されており、
ブランドによってコンセプトやデザイン、素材、価格帯まで変わってきます。

一つのブランドから様々なタイプやフレックスのブーツが販売されている場合が多いので、自分の滑走スタイルに合わせたブーツを選ぶことが重要です。

　

スノーボードブーツのブランドごとの特徴やおすすめについては下記で解説しております。

　

ビンディングとの相性も重要

ビンディングは、ブーツと板を繋ぐ非常に重要なアイテムです。

ビンディングにも様々な形状やフレックスがあるので、ブーツとビンディングの相性が悪い場合、足に不快感を与えたり、フィット感、サポート性が落ち、板のコントロールや技のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

　

より快適で存分にスノボを楽しむためにも、ブーツや板だけでなくビンディング選びにも手を抜かず、自分のやりたい技や目指すスタイルに適したビンディングを選んでください。

　

ビンディングとの相性については下記で解説しました。

　

まとめ

今回はスノーボードのブーツの選び方について解説しました。

　

ブーツだけでも様々な形状やブランド、フレックスがあり、板やビンディングとの相性を考えると組み合わせは無数にあり選ぶのが大変ですよね。

ブーツや板、ビンディングなどのギア選びもスノボの楽しさの一つなので、最高のパフォーマンスを発揮して存分にスノーボードを楽しむためにも、一つずつ真剣にギアを選んでください。

　

そしてさらにスキルを上達させてスノボライフを楽しんでください！