ポイント最大18%UP!Amazon PrimeDay 開催!

スノーボードのラントリとは?グラトリとの違いや練習方法をわかりやすく解説

  • ラントリとはどんな滑走スタイル?
  • ラントリの種類やグラトリとの違いが知りたい
  • ラントリの練習方法やコツはあるの?

スノーボードにはさまざまな滑り方がありますが、ラントリは近年急激に人気が高まってきた滑走スタイルです。ラントリはカービングや高速でのターン中にトリックを織り交ぜたスタイルで、ダイナミックな派手さの中にもスタイリッシュなおしゃれさも含まれます。

高速でエッジを切り返しながらさらっとトリックを加えたり、カービング中にスピンやジャンプをしたりなど、上級者のラントリはとても魅力的でかっこいいですよね。

この記事では、ラントリの技の種類やグラトリとの違いをわかりやすく解説します。具体的な練習方法と上達のステップもご紹介しますので、これからラントリを始めようと考えている人はぜひ参考にしてください。

タップできる目次

ラントリとはターンとトリックを組み合わせたスタイル

ラントリとは「ラン(滑走)+トリック(技)」を組み合わせた言葉で、中高速域でのライディング中にトリックを組み合わせるスノーボードの滑走スタイルです。ジャンプ台やアイテムを使わず、一般的にゲレンデの広いエリアで楽しむのが特徴です。

高速でのターン中にエッジを活かして技を加えたり、カービング中にスピンやジャンプを組み込んだりなど、滑りながら流れるようにトリックを繰り出します。高速ライディングと技が一体化することで、ダイナミックかつスタイリッシュな滑りができ、より自分のスタイルや個性を表現したい中級〜上級者のライダーに人気です。

ラントリとグラトリの違い

グラトリ(グラウンドトリック)は一般的に緩やかな斜面で行うトリックやスタイル全般のことを指します。ラントリとグラトリは似ている部分や重複する要素もありますが、主に以下の点に違いがあります。

比較項目グラトリラントリ
場所緩やかな斜面や平地ゲレンデのあらゆる場所
滑走速度低速中〜高速
対象レベル初心者〜上級者中級〜上級者
特徴トリック重視ターン重視

グラトリは平らな斜面や平地でプレスやスピンなどの技を中心に行い、その場でトリック自体を主体に楽しみます。一方でラントリは滑走中の流れに組み込む点が大きな違いで、トリックよりもエッジを効かせたターンやカービングの要素が強くなります。

初心者から簡単な技から練習できるグラトリに対し、ある程度のスピードやターン技術が必要なラントリは中級者以上から挑戦できるスタイルです。ラントリはトリックとターンを組み合わせたスタイルなので、初心者はまずは基本的なグラトリやカービングから練習するのがおすすめです。

グラトリを発展させたスタイルの一つとしてラントリが生まれたと言われており、両者はあくまでもスタイルの一つであり明確な違いや定義はありません。

ラントリの種類

グラトリには多くの技やトリック名が細かく分類されていますが、ラントリでは名前が定着しているトリックはそれほど多くありません。ラントリの技名が少ないのは、ラントリが高速でのターンやカービングの中でグラトリの技を繰り出すようなスタイルだからです。主に代表的なラントリを以下に紹介します。

リバースターン

リバースターンとはラントリの最も代表的なトリックで、トゥサイド(つま先側)のターン中に板をBS180度回転し、反対側(山側)を向いて行うターンのことです。一般的なターンは上半身と下半身を同調させて滑りますが、リバースターンでは意図的に上半身と下半身を逆方向にひねりながらターンします。

通常のターンやカービングとは違う独特な感覚があり、ダイナミックかつスタイリッシュな動きを表現できます。上級者はスピードを落とさずに自然にリバースターンができるため、そのまま次のラントリにもスムーズにつなげられます。

ヒールリバース

ヒールリバースはヒールサイド(かかと側)のターン中に板をFS180度回転し、反対側(山側)を向いて行うターンのことです。(リバースターンの逆)

体の軸のバランスを取るのが難しく、通常のリバースターンよりも難易度は高いです。

ドルフィンターン

ドルフィンターンは板のテール(後ろ側)をパタパタと浮かせながら行う滑り方のことです。板の動きがイルカ(ドルフィン)のように水面を跳ねる動きに例えられて名付けられています。

ビッテリーターン

ビッテリーターンは身体を雪面に寝かせるほど倒し込んで行うターンのことです。ある程度のスピードと高度なエッジング技術が必要で、ラントリ上級者向けのトリックです。(カービング技術の一つ)

上級者はリバースターンとヒールリバースを繰り返したり、ビッテリーターンから次のトリックを自然に繰り出したりなど、複数のラントリを連続で行います。

ラントリの練習方法と上達のステップ

ラントリはとても高度で難しそうに見えますが、きちんとステップを踏んで練習すれば誰でもできるようになります。効率よくラントリを上達させる方法を以下の4ステップに分けて解説します。

  1. ラントリに適したギアを使用する
  2. ラントリの前提条件を確認する
  3. まずはリバースターンを覚える
  4. 自然なラントリの流れを意識する
STEP

ラントリに適したギアを使用する

ラントリを効率よく上達させるためには、ラントリに適したボードやビンディング、ブーツを使用することが必須です。スノーボードのギアにはさまざまな性能のモデルが存在し、ライダーのレベルや滑走スタイルに合わせて選ぶ必要があります。

ラントリに適したギアの性能はそれぞれ以下を目安に選んでください。

ラントリに適したボード(板)の性能

ラントリでは高いエッジグリップ力と高速安定性を持つ「キャンバー」や「ダブルキャンバー」形状のボードが適しています。ターンかトリックのどちらを重視するかでも求められる板の性能は変わりますが、板のフレックス(硬さ)はレスポンスと反発に優れたミディアム〜ハードの板がおすすめです。

ラントリに適したビンディングの性能

ラントリには高速でのターンやエッジの切り返しが多いため、レスポンスと耐久性、サポート力に優れたビンディング性能が求められます。ビンディングのフレックスはレスポンスの高いミディアム〜ハードがおすすめです。

ラントリに適したブーツの性能

ラントリには素早いエッジの切り返しと精密なボードコントロールが求められるため、足裏感覚に優れたブーツが必要です。ブーツの硬さはレスポンスと足元のサポート力に優れたミディアム〜ハード、形状はフィット感に優れた「ダブルBOA」や「クイックレース」がおすすめです。

STEP

ラントリの前提条件を確認する

ラントリはある程度のスピードを保ちながら素早いエッジ操作とターン技術を必要とする、中級者〜上級者向けのスタイルです。スノーボード初心者がいきなりラントリに挑戦すると、怪我や事故につながる可能性があるため注意してください。ラントリの前提条件は以下のとおりです。

  • 基本的なターンやカービングができる
  • ある程度スピードを出せる
  • スイッチスタンスで滑れる
  • FS180°回転ができる

ラントリを安全かつスムーズに覚えるためには、基本的なターンとスピードコントロールができることが大前提です。板を回すことも多いため、スイッチスタンスやフロントサイド180°回転ができるくらいのスキルがあれば、安心してラントリに挑戦できるでしょう。

STEP

まずはリバースターンを覚える

ラントリを練習する入口として最も一般的でおすすめなのが、まずはリバースターンができるようになることです。ラントリといえばリバースターンをイメージする人も多いほど代表的なトリックで、次の技にもつなげやすくラントリの基礎が詰まっています。

リバースターンは一見すると難しそうに見えますが、基本的なターンができれば意外と簡単にできるトリックで、これができるとラントリをやっている感を出せます。リバースターンの次はヒールリバースにも挑戦し、交互にできるようになりましょう。

リバースターンとヒールリバースのコツは、スイッチスタンスと山側(後ろ側)を向いて滑ることに慣れることです。最初は怖いと感じると思いますが、これを意識するだけでリバースターンはかなり上達します。

STEP

自然なラントリの流れを意識する

ラントリを上達させるコツは「トリックを一つずつ決めるのではなく、自然な流れを意識すること」です。滑走のリズムを崩さない範囲で自然にトリックを組み込むことで、ラントリらしいスタイルが身につきます。

最初は低速でラントリのイメージをしながら練習し、慣れてきたらオーリーや180°回転などをターンに組み合わせていくのが効果的です。

結局のところ、ラントリは高速でのターンやカービング中にさまざまなトリックを加えるだけなので、グラトリのレパートリーを増やせばいろんな技のきっかけができます。ただしグラトリとは違ってラントリでは連続技やスピード性も求められるので、体重移動のコントロールや体の軸を意識することが大切です。

ラントリの注意点

ラントリは非常に魅力的でかっこいいスタイルですが、安全に楽しむためには以下の注意点も押さえておきましょう。

  • 周囲への安全に配慮する
  • ギアへの負担が大きい
  • ゲレンデ状況の影響を考慮する

周囲への安全に配慮する

ラントリはゲレンデの通常エリアで行うことが多いため、周囲の安全確認が非常に重要です。ターン中にトリックを入れるときに突然の動きで後続のライダーに接触してしまう可能性もあり、特に人の多い休日や狭いエリアでは周囲との距離をしっかり確保し、予測不能な動きを避ける配慮が求められます。

ラントリの練習に集中しすぎず、常に後方や横の状況を意識しながら行動することが大切です。なるべく初心者や子どもが多いエリアでは練習はしないように注意し、安全な広いバーンを選んでください。ラントリは「自然に魅せる滑り」を楽しむスタイルだからこそ、他の滑走者との共存を意識することが欠かせません。

ギアへの負担が大きい

ラントリは高速ターンによる激しいエッジングやプレスを多用するため、ボードやビンディング、ブーツに通常以上の負担がかかります。特にボードはノーズやテールに力をかける場面が多く、硬いバーンでカービング重視のラントリを楽しむ場合はエッジへの負担やワックスの消耗が大きいです。

ラントリは体重移動や足首の動きを多用するためブーツやビンディングへの負荷も大きく、練習を重ねるほどギアのヘタリが進みやすくなります。ビンディングのビス(ねじ)やブーツのワイヤー(ひも)なども緩みやすくなるため、ラントリを楽しむ際は定期的に状態をチェックしてください。

ギアの性能が落ちるとラントリのパフォーマンスが低下するだけでなく、怪我のリスクも高まります。ラントリを長く楽しむためにも、滑走後にきちんとギアを乾燥させて保管することが大切です。

ゲレンデ状況の影響を考慮する

ラントリは地形や雪質に大きく影響を受けるスタイルです。硬いアイスバーンでは転倒したときの衝撃が大きく、特にスピードを出しているときは怪我のリスクが高まります。逆に新雪や春雪では急にボードが沈んだりコブに当たったりすることがあり、予期せぬ転倒につながるため注意が必要です。

ラントリは流れを重視するスタイルだからこそ、雪質や地形に合わせて柔軟に対応させる意識が大切です。ゲレンデの状況を見極める力を身につければ、ラントリの幅も大きく広がります。

ラントリのまとめ

ラントリとは「ラン(滑走)+トリック(技)」を組み合わせた言葉であり、スノーボードの滑走スタイルの一つです。カービングターン中にグラトリを織り交ぜる難易度が高めのスタイルですが、ダイナミックでありながらもスタイリッシュな滑りを表現できます。

代表的なラントリにはリバースターンやヒールリバースなどがありますが、トリック単体よりも滑りとの一体感を意識することが大切です。カービングターン中にトリックを流れるように自然に織り交ぜることで、上級者のような滑らかで美しいラントリができるようになります。

ただしラントリを安全に楽しむためには周囲の安全確認やゲレンデ状況の把握が必須です。ギアへの負担も大きいため、定期的なメンテナンスと正しい保管を心がけましょう。ラントリは難しそうに見えますが一歩ずつ練習すれば誰でも上達するようになるので、ぜひ自分の独自のラントリスタイルを確立させてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

スノーボードの良さや魅力をもっと多くの人に届けたいという思いから、スノーボードに関するさまざまな情報を発信しています。
スノーボードを15年以上続けてきた経験をもとに、主に初心者向けにスノーボードギアの選び方や、初心者の悩みを解決するような情報を発信しているので、当サイトを通じてスノーボーダーがもっと増えれば嬉しいです(^ ^)

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

タップできる目次