スノーボード未経験の人は、最初はこんな不安や心配があるのではないでしょうか。
- まずきちんと滑れるか不安
- 周りについていけるか心配
- 足手まといになって迷惑をかけないか
- 怪我をしないか
どんなスポーツでも最初はわからないことが多く緊張や不安がつきものです。
特にスノーボードは雪山で行うスポーツでありボードを使って滑走するので、初心者は気軽にチャレンジできないですよね。スノボ未経験の人には「スノーボードは激しいスポーツ」「怪我が怖い」というイメージがある人も多く、他のスポーツに比べると初挑戦へのハードルが高い傾向にあります。
とはいえ「滑れるようになると気持ちよさそう」「楽しそうだからやってみたい!」と思っている人も多いはず。
そこで今回はスノボ歴15年以上の私が、スノボ未経験者のあらゆる不安や悩みを網羅的に解説していますので、この記事で少しでも不安が解消すれば嬉しいです。
- 初めてスノボに誘われたけど、不安で行くか悩んでいる人
- 初めてスノボへ行くことが決まった人
- スノボをやってみたいけど、勇気が出ない人
スノボは難しい?
スノーボードが上手い人は、板をグルグル回したり、高速で滑走したりするので、難しそうなイメージがある人も多いかもしれません。
しかし実際のところ、普通に滑るだけならスノボはめちゃくちゃ簡単です。
スノボは他のスポーツ(サッカーや野球)と比べると、圧倒的に女性比率も高く、最近では子供でも普通にスキー場を滑っているのを見かけます。つまりスノボは女性や子供でも簡単に楽しめるスポーツであり、未経験者が想像しているほど難しくはないということです。
実際にやってみると驚くほど簡単に感じるかもしれないよ。
また、衝突や転倒によって自分が怪我したり相手に怪我を負わせてしまうのではないかと不安に感じている人もいるかもしれません。しかしスノーボードで大怪我をする可能性があるのは、高速でカービングをしたり、パーク内でキッカー(ジャンプ台)やジブを楽しむ上級者の人に多いです。
斜面が緩やかな初心者コースでは、激しい衝突や転倒が起こることはまずありません。
もちろん個人の運動神経にもよりますが、
- 子供や女性でも簡単に楽しめるスポーツ
- 初心者コースは安全
この2つを聞いただけでもスノボに挑戦するハードルは一気に下がるのではないでしょうか。
スノボはボードを使って滑走するスポーツなので、衝突するリスクがあり転倒することも当たり前。もちろん怪我をする可能性もありますが、それはどんなスポーツにも言えることです。でも格闘技やバイクの運転に比べるとはるかに安全なスポーツではないでしょうか。
滑れないけど迷惑にならない?
周りはみんな経験者だけど自分だけ初めての場合、「周りについていけるか心配」「足手まといになって迷惑をかけないか不安」と思うこともありますよね。
当たり前ですが初めは誰もが初心者なので、周りの友達も初心者を経験して徐々に上手くなってきています。だから初心者の気持ちはみんな理解しており、誘った相手には滑れるようになって楽しんでほしいと思っているはずです。
もちろん一緒に来た友達や個人にもよりますが、よほど性格が悪い人じゃないかぎり、少なくとも迷惑だなんて思ったり言っている人は聞いたことがないので、気にせずリラックスして行ってください。
僕も一緒に行った初心者には楽しんでほしいです。
それに実際滑ってみると、意外と簡単についていけるということも多いですよ。
初心者の悩みや不安ポイント
初心者からよく聞かれる質問を参考に、悩みや不安ポイントをまとめました。
スノボ初心者がよく感じている悩みや不安ポイントは以下の通り。
- レンタルの仕方・流れはどんな感じ?
- スノーボードのマナーや注意点はある?
- リフトの乗り降り
- 滑り方
- 転倒対策・転び方
- 持ち物がわからない
- トイレはあるの?
- 寒くない?
一つずつ詳しく解説していきますので、気になるポイントまで読み飛ばしてください。
レンタルの仕方・流れはどんな感じ?
スノボが初めての人はおそらくレンタルを利用するでしょう。初めてレンタルを利用する際はどのような流れで借りることができるのかわからないですよね。
レンタルの流れは簡単です。店舗によっても様々ですが、基本的に以下の2ステップのみ。
レンタルショップの受付に行くと、まずは書類に必要事項を記入します。(最近ではタッチパネルの場合もある)
- 何をレンタルするか
- ボード・ブーツ・ウェアなど
- 身長
- 足のサイズ
- 利き足
- 住所
- 電話番号
書類を記入し終わったら店員さんに渡し、料金を支払います。
記入した書類をもとに、店員さんが適切なウェアやボード、ブーツを選んでくれるので、レンタル品の受け渡し口で受け取ります。
レンタル品を受け取ったら試着します。
- ウェアをレンタルする場合は、まずは更衣室でウェアに着替えます。
サイズが合っていなければ店員さんに交換してもらいましょう。サイズが合っているかよくわからない場合は店員さんに聞くと教えてもらえます。 - ボードやブーツは、レンタルショップ内に試着する用のスペースに椅子やベンチがあるので、まずは実際にブーツを履き、サイズが合っているか確認します。
基本的にボードとブーツ同士のサイズはセットで渡してもらえるので、ブーツのサイズが合えば問題ありません。ブーツのサイズが合っていなければ気軽に店員さんに伝えて交換してもらいましょう。
サイズが問題ないことを確認したら、あとは滑りに行くだけです!
スノーボードのマナーや注意点はある?
スノーボードを安全に滑走するためには、誰もが知っておくべきマナーや注意点があり、絶対にやってはいけないNG行為も存在します。
初心者が絶対にやってはいけないNG行為は以下の通り。
- ゲレンデで座る
- ボード手持ちでリフトに乗る
- 帽子を被らない
- ボードを踏む
- リーシュコードを付けていない
- 帽子を被っていない
- コース外を滑走
- ハイバックを倒していない
- ゴミを捨てる
- 子供を抱っこして滑走
詳しくは下記で解説しました。
リフトの乗り降り
リフトの乗り降りは、最初は少し緊張するかもしれませんが、特に難しくはありません。
- リフトの乗り方
-
- 列に並ぶ
- 停止線に立ってリフトを待つ
- リフトが来たら座る
- 安全バーをおろす
これだけです。
リフトは近づいてくるとスピードが減速し、座りやすくなります。リフト係のスタッフもサポートしてくれますし、思っているよりも速度は遅いので安心してください。
- リフトの降り方
-
- 降り場に近づいたら安全バーを上げる
- 半身になり、板をまっすぐに向ける
- 板を地面につけ、そのまま滑る
リフト降り場はスムーズに滑れるように少しなだらかな斜面になっているので、板を地面につけたらそのまま滑ってくれます。転けないようにバランスを意識して滑ってください。
下記の動画がわかりやすく参考になります。
滑り方
スノボを初めて滑る場合、まずは”木の葉滑り”と呼ばれる板を横にして進む滑り方で、雪面を板が滑る感覚を掴みます。
スノーボードでは基本的に、斜面に対して板を横に向けることでブレーキをかけます。逆に斜面に向かってまっすぐ(縦に)向けると進みだし、速度が上がっていきます。
つまり”木の葉滑り”はブレーキをかけた状態でゆっくりと滑る状態になります。
木の葉滑りで雪面を板が滑る感覚がわかってきたら、板をまっすぐに向けてみてスピードが上がる感覚を掴んだり、ターンをして進行方向を変えてみたりして徐々に滑れるようになっていきます。
板をまっすぐに向けるとスピードが上がっていくので最初は怖いかもしれませんが、徐々に慣れていきます。木の葉滑りだけでは面白くないので、積極的に板を動かしてみて自由に動かせるようになってください。スイスイ滑れるようになるととても気持ちいいです。
転倒対策・転び方
スノーボードでは転倒がつきものですが、転倒の仕方によっては怪我をしてしまう可能性もあり、上手く転けることで怪我を防止することができます。
転倒で意識するポイントは以下の通りです。
- 絶対に頭は守る
- 後ろに転ける時:できればお尻から転ける
- 前に転ける時:両肘を曲げて全身で倒れるように転ける
- 肩や手の先から転けないように意識する
滑走中していて転けそうになったり転けるとわかったら、まず絶対に頭は打たないように意識してください。
後ろに転ける時は、お尻から転けるように意識してください。お尻は大きな脂肪と筋肉で覆われているので、最もダメージが少ないです。
前に転ける時は、両肘を曲げて全身で倒れるように転けてください。
肩から転けたり、手の先を地面について転けると怪我をする可能性が高いです。スノーボードでは意外と足よりも腕を怪我することが多いんです。
持ち物
スノボ未経験の人はまずは何を持っていけばいいのかわからないですよね。
スノーボードは、レンタルをするかしないかで荷物の量が大きく変わります。
初心者はほとんどの人がレンタルを利用すると思うので、まずはレンタルするものを把握しましょう。
- スノーボード
- ビンディング(ボードとセット)
- ブーツ
- ウェア
- 帽子、ゴーグル、グローブ(レンタルショップによる)
レンタルを利用する場合、身分証は必須の持ち物です。
レンタルするものは持っていく必要がありません。
自分で用意する必要があるものは以下の通りです。
- 身分証(レンタルする場合は必須)
- 着替え、下着、ソックス、防寒具
- 化粧品(日焼け止め、リップ、ハンドクリームなど)
- ティッシュ、タオル
- リフト券ホルダー
- プロテクター
- 防水スプレー
- 滑走ワックス
- ゴーグルの曇り止め
泊まりか日帰りかでも変わりますが、スノーボード用品以外は基本的に普通の旅行と同じです。雪山に行くので防寒具は少し多めでもいいかもしれませんね。
ウェアは自分で持っていき、ボード・ブーツはレンタルという人も多いので、レンタル品と自分で用意するものを調整して持っていってください。
持ち物についてさらに詳しく知りたい人は下記を参考にしてください。
チェックリストを作成し、私がこれまでの経験で学んだ「あったら便利なもの」も解説しています。
トイレはあるの?
スノーボード未経験の人は、「スキー場ってトイレがあるのか」、「途中で行けるものなのか」と不安に思う人もいるかもしれませんが、もちろんトイレはあります。
基本的にゲレンデの下にあるレストランや休憩所(レストハウス)、スキー場の頂上や中腹部にあるレストランなどにトイレは常備されています。また、スキー場にもよりますがリフト乗り場や降り場にもある場合があります。
ウェアの着脱が少し面倒なので、トイレは行ける時に行っておいたほうが安心です。
寒くない?
普段なかなか雪の降らない地域に住んでいる人や、寒いのが苦手な人は、雪山の寒さがどんなものなのか不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
スノーボードは雪山で行うスポーツなので、基本的に気温が低く寒いです。
とはいえ普通に防寒対策をしていれば問題なく過ごせるので、深く心配する必要はありません。
むしろスノーボードをしているときは着込みすぎて暑いなんてこともよくあります。
初心者におすすめのスキー場はある?
初心者が滑りやすい環境は、斜面が緩やかで混雑していないスキー場です。
基本的に多くのスキー場には斜面が緩やかな初心者コースが常設されているので、最初は初心者コースで練習するのがおすすめです。
土日よりも平日が空いてるのでおすすめです。
関西圏から行く場合は、兵庫県や岐阜県のスキー場が比較的近いので行きやすいと思いますが、個人的には兵庫県や岐阜県のスキー場はあまりおすすめしません。兵庫県や岐阜県のスキー場は、関西圏から訪れてくる人がかなり多く、リフト乗り場やゲレンデ内がかなり混雑していることが多いからです。スキー場の規模も小さく雪質もあまり良くないので初心者の練習には向いていないと感じます。
長野県や新潟県、北海道などにある大規模なスキー場には、リフトの数自体も多く、ゲレンデも広いです。雪質もサラサラのパウダースノーの場合が多く滑りやすいので、初心者の人は大きめのスキー場がおすすめです。
※都道府県はあくまでも傾向であり、規模や雪質はスキー場によっても異なります。
関連:初めてのスノボや初心者におすすめのスキー場、竜王スキーパークを徹底解説!【長野】
まとめ
今回は、スノボ未経験者が抱えている不安や悩みを解説しました。
結局のところ、悩んだり考えていても何も始まらないので行動あるのみです。最初は誰でも不安がありますが、まずはスキー場に行って実際にスノーボードをやってみてください。絶対に行って良かったと思うはずです!
実際にやってみると驚くほど簡単だと感じる場合もあり、やらなかった方が後々後悔するかもしれないですよ。
スノボはやればやるほど上達し、楽しくなるスポーツです。スノボを通じて新しい仲間ができることもあるので、ぜひ色々なスキー場に足を運んでスノーボードライフを楽しんでください。
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